関数ってナニ?
Excelの関数とは、計算を簡単に行うために、あらかじめ用意されている数式のことをいいます。
例えば、A1のセルに「10」、A2のセルに「5」が入力されていたとします。この合計値をA3のセルに入力するには、机の横に置いてある電卓で計算した「15」という結果を入力すれば処理は完了です。
しかし、もしA1~A1000の範囲に1000個の値が入っていたらどうでしょう。とても手では計算できません。ところが、Excelに用意されている関数(この場合は合計を求めるSUMという関数)を使えば、「=SUM(A1:A1000)」と入力するだけで、一瞬でExcelが計算し、その結果を表示してくれます。
Excelにはこのような便利な関数がたくさん用意されていますが、以下はその中でもよく使う、代表的な関数の使い方です。
合計を求めるSUM関数
指定された範囲内に入力されている数値の合計を求める関数です。
以下の式をA11のセルに入力した場合、A1~A10のセルの合計値がA11セルに出力されます。
=SUM(A1:A10)

平均を求めるAVERAGE関数
指定された範囲内に入力されている数値の平均を求める関数です。
以下の式をA11のセルに入力した場合、A1~A10のセルの平均値がA11セルに出力されます。
=AVERAGE(A1:A10)

最大値を求めるMAX関数
指定された範囲内に入力されている数値の中で、最も大きな数値を調べる関数です。
以下の式をA11のセルに入力した場合、A1~A10のセルの中で、A5に入力された「100」という値が最も大きいのであれば、A11には「100」と表示されます。
=MAX(A1:A10)

最小値を求めるMIN関数
指定された範囲内に入力されている数値の中で、最も小さな数値を調べる関数です。
以下の式をA11のセルに入力した場合、A1~A10のセルの中で、A8に入力された「20」という値が最も小さいのであれば、A11には「20」と表示されます。
=MIN(A1:A10)

条件によって出力内容を変えるIF関数
「もし~だったら」という、条件によって出力内容を変化させる関数です。
以下の式をB1のセルに入力した場合、A1のセルに80より大きい数値が入力されたら「合格」、80より小さい数値が入力されたら「不合格」と出力されます。
式は「=IF(条件 , 真の場合 , 偽の場合)」となります。真というのは条件通りの場合のことで、偽というのは条件に当てはまらない場合を指します。ポイントとして、真偽それぞれに出力する文字列は、必ず「"(ダブルクォーテーション)」で括るということを忘れないで下さい。
=IF(A1>80,"合格","不合格")
