相対参照/絶対参照 | 清水健太郎の教育研究・補助教材サイト

清水健太郎

相対参照/絶対参照

相対参照

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上記のような表があります。【鉛筆】【消しゴム】【ノート】それぞれの合計値を導き出すため、まずは鉛筆の合計を求めてみましょう。

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B2のセル(単価)×C2のセル(数量)で合計を求めることが出来ますから、D2に入力する計算式は【=B2*C2】となりますね。Enterキーで確定してあげると・・・

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正しい計算結果が表示されました。数式バーにも【=B2*C2】の計算式が正しく入っている事を確認して下さい。

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このD2に入力した計算式をD3、D4にコピーする為、オートフィルで下に引っ張ってみましょう。

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計算式がコピーされるので、【消しゴム】も【ノート】も正しい合計値が求められています。では、実際にコピーされたD3、D4のセルに書かれた式を見てみると・・・

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D3(消しゴムの合計)に書かれている数式バーを見てください。元々D2(鉛筆の合計)には【=B2*C2】と書かれていました。これをオートフィルでコピーしたはずなのですが、勝手に【=B3*C3】に変わっています。では、その下の【ノート】の行を見てみると・・・

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また参照する場所が一つずつ下にズレて、今度は【=B4*C4】という計算式になっていますね。このように、オートフィルで下にコピーした時は、自動的にセル番地をずらしてくれる為、簡単に合計値などを求めることが出来るのです。この、参照先を自動的に移動してくれる事を【相対参照】と言います。

絶対参照

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では次に、上記のようなケースを考えてみましょう。鉛筆の単価は決まっていて、その数量が変わった時に、それぞれいくらになるかを合計欄に求めるというものです。まずはD2(鉛筆が6本の時の合計値)を計算式で求めましょう。

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計算式は【=B2*C2】ですね。Enterキーで確定すれば・・・

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上記のように正しい結果が表示されます。今までと同じく、数式バーにも常に注目していて下さい。

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では、この正しい計算式をD3、D4にもコピーする為にオートフィルで引っ張ってみると・・・

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D3にもD4にも正しく入力されません。では、コピーしたそれぞれの数式バーを見てみましょう。

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まずD3セルの数式バーを見てみると、相対参照で一つずつ下にズレているから、【=B3*C3】となっています。B3には数値が入っていないので、計算が正しく行えるわけはないですね。

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同じくその下のD4セルも、また一つずつ下にズレた【=B4*C4】が入っており、B4に数値がないから計算が行えないのです。
ここでよく考えてください。では上記のようなケースの場合、正しい合計を求める為には、どのようにすれば良いでしょうか?正しい結果を求める為には、オートフィルで下方にコピーしていっても、計算式前半の【B2】というセル番地は、B3、B4等と変わって欲しくないですね。B2という番地が固定されてしまえば、問題は解決です。このようにセル番地を固定して参照することを【絶対参照】と言います。その方法は・・・

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D2の計算式内の【B】と【2】の前に【$】を入れましょう。この【$】が絶対参照を表しており、$を入れてしまえばオートフィルで引っ張ってもB3、B4・・・と勝手に参照先をズラす事がなくなります。ひとまずEnterキーで確定し・・・

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D2に正しい計算結果が求められている事を確認したら・・・

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オートフィルで引っ張ってみましょう。

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D3にもD4にも正しい結果が表示されました!では、それぞれの数式バーを見てみましょう。

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D3セルの数式バーにコピーされた計算式は【=$B$2*C3】となっています。オートフィルで引っ張った結果、計算式内に【$】を入れていないC2はC3にズレましたが、【$】を入れたB2($B$2)は下にズレていません。

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D4も同じですね。B2($B$2)は絶対参照として参照先は動かず、C列の方は相対参照として一つずつズレ、計算式内にはC4が入っています。

複合参照

混乱を避けるために、上の絶対参照ではわざと【B】と【2】の前に【$】を入れましたが、今回のケースでは、実は【B】の前には【$】を入れず、【=B$2】と入力しても正しく動作をしました。

【$】は列と行の双方に設定することができ、今回の場合はオートフィルが下方向にしか動かない為、B列はわざわざ【$】を入れなくてもAやC列に横移動することは起きません。従って、行のほうの【2】だけを固定する【=B$2】でも良いわけです。

この場合は【相対参照のB】と【絶対参照の$2】という二つの要素が混ざっているので、【複合参照】と呼ばれます。